介護業界は将来性が高い?!
高齢化がすすむ日本
近年よくメディアでも取り上げられている通り、日本の高齢化はどんどんすすんでいます。全体の人口は2010年より減少傾向にあるものの、75歳以上の高齢者は増加している状況となっており、少子高齢化が急速に進んでいます。さらに2025年にはいわゆる団塊世代が75歳以上となるので、国民の3分の1が高齢者になると予測されています。高齢者が増えれば当然介護サービスの需要は高まっていきます。
実際、2000年から2012年の間で200%弱、数で言うと約296万人も介護サービスの受給者が増えました。特に大きな伸びをみせているのが訪問介護やデイサービスなどの居宅サービスです。こういった状況にあわせて、民間企業の介護サービス参入が認められるようになり、生命保険会社や不動産業などの異業種から介護サービス市場への参入が相次ぎました。今後も需要は増え続けることが確実視されているため、介護業界は日本において数少ない成長産業であるとされています。
求人需要が非常に高い
介護職員の数をみてみると、2000年の段階で55万人ほどだったのが2012年には約3倍となる149万人に増加しています。しかし、前述の高齢者が急速に増える2025年には約250万人もの介護職員が必要になると推計されているため、求人需要は非常に高まっています。各機関の努力によって介護従事者の数は年々増加していますが、このままのペースで人材を確保していっても結局20万人は足りなくなるだろうと予測されています。
こういったこともあり、介護業界に挑戦したいという人材は非常に歓迎される状況にあります。未経験であっても、40代であっても、問題なく採用されたという話は多いです。喉から手が出るほど人材を必要としている業界のため、前向きな気持ちをきちんと持っていれば受け入れてくれる状況です。そのうえで、キャリアアップを目指していける環境があるのが介護業界の魅力なのです。
環境が整ってきている
介護職は勤続年数などによって受験資格が与えられ、資格を取得することでキャリアの証明をすることができます。公的資格や国家資格などを段階的に取得していき、上位の資格を取得すれば給与をはじめとして待遇がどんどん良くなっていきます。学歴は関係なく、最初は無資格で働き始めても、自分の努力次第でキャリアを積んでいけるというのはほかの業界にはない魅力だと言えます。
いまだに介護業界は待遇が悪くてつらいというイメージを持つ人も多いようですが、実際はまだまだ若い業界のため勤続年数が少ない人が多く、ほかの業界と比べてパートなどで働いている人も多いため、平均収入でみるとどうしても低くみえてしまいます。しかし、介護従事者はこれからの日本において絶対的に必要な人材なので、国が積極的に待遇改善をすすめています。そのため、今後はもっと働きやすい環境になっていくでしょう。